yシャツの黒ずみがなぜ落とせるのか?
2017年10月11日
yシャツの襟や袖がいつの間にか変色してくる、クローゼットにしまっていたら黒ずんでいた!?という経験はみなさんあるのではないでしょうか?先日知り合いから『なんでクリーニング屋さんは頑固な黒ずみが落とせるのか?』ということを質問されました。今日は少しだけ秘密を書かせていただきます。
以前黄ばみの原因についても少し書きましたがああいった細かな工程や専門知識、業務用の機材というのが『繊維を痛めず汚れをしっかり落とす』ということに繋がるのですが、さらに頑固なものを落とす時は通常の工程の前に汚れを浮かす前処理をしたり、油性汚れには油汚れを落とす溶剤、水溶性の汚れには水溶性汚れを落とす溶剤を使用します。もちろん素材、汚れの状態によって配合を変えたり専用のシミ抜きガンを使ったりします。このガンについても一見霧吹きのように見えますが汚れが落ちるように一工夫されていたりするんですよ。クリーニング屋さんの勉強はもちろんですが、業務用洗剤メーカーさん、機械屋さんなどが長年蓄積された知識や経験が一つの汚れを落としていると言っても過言ではないと思います。クリーニング屋さんで料金が違うのはなぜ?と聞かれることも多いのですがそれはこういった工程を会社ごとに決めているからなんですね。
yシャツの襟や袖の黒ずみは着くと落とすのが大変です。また汚れというのは1点1点状態も素材も違い、それが元で事故になることもあります。プロの意見としては手前味噌ですがお気に入りのyシャツなど長く着たいアイテムは特にクリーニングをご活用いただくのが結局コスパもいいのになぁ〜と思う今日此の頃です(^^;